アイドルグループ・AKB48が7日、東京・日本武道館で開催中の「AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館 あの頃、青春でした。これから、青春です Part3」の3日目公演を行った。2025年という節目の年を迎えたAKB48にとって、今回のライブはその20年間の歴史を総括し、未来へ向かう決意を表す象徴的なステージとなった。会場には現役メンバーとして活動する48人(研究生を含む)が総出演し、小栗有以をはじめ、多くの中心メンバーたちが登場。さらに、前田敦子、大島優子、小嶋陽菜、篠田麻里子といった“黄金期”を支えたレジェンドOGメンバーが続々とステージに集結し、会場は20年の歴史が一気に凝縮した特別な空気に包まれた。

本公演は4日間にわたる20周年記念武道館ライブのフィナーレを飾る大イベントであり、序盤から代表曲が次々に披露された。『フライングゲット』『会いたかった』『ポニーテールとシュシュ』『ヘビーローテーション』など、AKB48の歴史を彩ってきた名曲が途切れることなく続き、観客の熱気は時間を追うごとに上昇していった。特に、前田敦子がステージ中央へ姿を見せた瞬間、会場からは大歓声が湧き上がり、続けて『言い訳Maybe』のイントロが流れると、前田が「優子ちゃーん!」と昔と変わらぬ声で呼び込み、その呼びかけに応えるように大島優子が「 あっちゃーん!」と笑顔で登場。二人がステージ上で再会した瞬間、かつてのAKB48黄金期の情景が蘇ったかのような空気が広がり、ファンたちは思わず涙を流す者も多く見られた。

さらに、MCでは初代総監督・高橋みなみが興奮気味に「いや〜、あれはやばかった!」と語り、長い歴史の中でも特に強い結束と個性でグループを支えていた一期メンバーたちの再会が、メンバーにとっても観客にとっても心を動かす場面であったことを示していた。

本公演のクライマックスはアンコール時に訪れた。現役メンバー、OGメンバー、そして客席で観覧していた卒業生も続々とステージに上がり、総勢184人もの“AKBファミリー”がステージ上に並び立つ豪華すぎる演出となった。その姿は、まさに20年という長い年月を象徴する光景であり、ステージいっぱいに溢れたメンバーたちは時代や立場を超えて一つに結びついていた。

その中で、前田敦子は当時と変わらぬ透明感を漂わせながら涙を浮かべ、「私はやっぱり秋元先生にお礼が言いたいです」と心の内を言葉にした。彼女の涙には、AKB48として走り続けた日々、そして卒業後も変わらない感謝の思いが込められていた。会場の大型ビジョンには、今回の公演を客席から静かに見守っていた秋元康氏の姿が映し出され、それを見たメンバー全員が「ありがとうございます!」と声をそろえて感謝を伝えた。会場中が温かい拍手と“ヤスシコール”に包まれ、AKB48を作り上げた中心人物への感謝が音となって武道館に響いた。

今回の公演には、豪華すぎるOGが合計35人参加した。板野友美、浦野一美、大島麻衣、川崎希、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、平嶋夏海、前田敦子、峯岸みなみ、秋元才加、梅田彩佳、大島優子、河西智美、野呂佳代、増田有華、宮澤佐江、柏木由紀、片山陽加、菊地あやか、田名部生来、仲川遥香、倉持明日香、佐伯美香、北原里英、指原莉乃、宮崎美穂、高城亜樹、松井咲子、横山由依、岡田奈々、小嶋真子、西野未姫、松井珠理奈…。黄金期を支えた名だたるメンバーが一堂に会したこの並びは、AKB48の長い歴史の象徴であり、各時代のファンにとって胸を熱くする豪華布陣となった。

また、今回の公演には“観覧ゲスト”として参加し、その後アンコールステージで姿を見せた卒業生は100人にものぼった。一期生から近年の卒業生まで、幅広い世代のメンバーが武道館に集結したことで、20周年という節目の特別さを改めて感じさせた。宇佐美友紀、大江翔萌美、折井あゆみ、駒谷仁美、戸島花、中村加弥乃、成田梨紗、星野みちる、渡辺志穂、今井優、大堀恵、小林香菜、佐藤夏希、高田彩奈、早野薫、松原夏海……と続き、初期から長年続くAKB48の歩みを象徴するようなラインナップが続々登場。その中には、近年海外グループや姉妹グループで活躍したメンバー、SNSやYouTubeで人気を集める元メンバーなど、卒業後に新しい道を歩む姿が注目されるメンバーも多数含まれており、AKB48が多くの女性たちにとって人生の大きなスタート地点であったことを改めて感じさせた。

さらに、指原莉乃や横山由依、岡田奈々といった“総監督経験者”の存在もステージに重みを加えた。彼女たちはグループの転換期を支えた重要人物であり、今回のステージでも現役メンバーと優しく言葉を交わし、時に涙ぐみながらも温かなまなざしで後輩たちを見守っていた。

総勢184人が肩を並べて合唱したラスト曲は、2006年2月にリリースされたAKB48のインディーズデビューシングル『桜の花びらたち』。デビュー当時、まだ誰も現在のような国民的アイドルグループになると想像していなかった時代の“原点”の曲であり、この20周年のクライマックスとして選ばれたのは、まさしくAKB48の象徴そのものだった。メンバーが涙を浮かべながら歌う姿、OGが肩を組みながら微笑む姿、そして現役メンバーがその背中を見ながら未来へ踏み出す決意を胸に刻む姿がステージ上で重なり、武道館全体が温かい感動に包まれた。

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