元AKB48で俳優の岩田華怜(いわた・かれん)さんが脚本を手掛けた朗読劇が6月、再び上演されます。初演から2年、東日本大震災をテーマにしたこの朗読劇に込めた岩田さんの想いです。子役「お母さん!お母さん!」
岩田「元気なくてもいいかもしれません」東日本大震災の記憶を「演劇」という形で紡ぐ、仙台市出身の俳優・岩田華怜さん。上演まであと1か月、演技指導にも熱が入ります。岩田さん「やだなって思ってからで全然大丈夫」
子役「これ以上何も奪わないで、お母さん!お母さんを返して!」彼女が脚本から演出そして主演を務めた朗読劇『10年後の君へ』は「私が震災を語っていいのか」という葛藤を描いた物語です。「自分より過酷な経験をした人がいるのに、語り部として発信していいのか」そんな戸惑いを抱えながらも、仲間と共に苦悩に向き合い「それでも語り継ぐ」覚悟を決める若者の姿を描き出します。
震災を語っていいのか?
震災直後に上京し、アイドル活動を続けてきた華怜さん自身の葛藤でもありました。岩田さん
「私がこれをやっていいんだろうか?私よりも当事者がたくさんいるのに、被災者と自分で言うのも違和感があるくらい私よりつらい思いをしている人がたくさんいると思っていたから、そこですごく負い目を感じていた」負い目を感じながらも、彼女を突き動かしたのは表現者としての使命感でした。岩田さん
「語れる人が語らないと、経験していても それを話すとか、思い出すことが難しい人も大勢いる私が発信できる立場にいるようになったので『わたしがやらなきゃ』って前を向けたのは震災から時間がたってからだった」岩田さんには胸に刻んでいる、ある言葉があります。岩田さん
「私たちが生きている今日は亡くなった方たちが生きたかった今日。震災を知らない子供たちもそうですし、県外の皆さんに対しても、この言葉を伝え続けていきたい」2年前の初演では、子供時代の回想シーンも岩田さん自身が演じました。今回の再演では『視覚的なリアルさ』にこだわり、新たに子役の起用を決めました。
震災後に生まれた「子役」
抜擢されたのが被災地・岩沼の中学2年生 熊沢りりさんと名取の小学5年生 古橋ゆり那さんです。2人とも震災の後に生まれました。古橋さん「もう誰も奪わないで、お母さんを返して」舞台は津波に流された街で母親を探すシーンから始まります。この日は、子役の2人にとって初めての立ち稽古。岩田さん「やだよね 怖いよね。 嫌なシーンだね」小学2年生の古橋さん、稽古に入る前に泣いてしまいました。古橋さん
「オーディションの時もそうだったんですけど台本を見るだけで、お母さんに会えなくなるのが嫌だなって」岩田さん
「フラットな震災を知らない子供たちが台本を読んだときに、涙が出るくらい感情移入してくれるのって脚本書いてよかったなって思いました。
自分が生まれた故郷に起こったことを後世に伝えたいし繰り返したくないという思いしかないので、経験はできないけど想像することはできるので震災を知らなくても未来に備えることはできるし、震災の事を伝えることが難しくても、忘れないでいることはできることをちょっとでも感じてほしい」
熊沢さん
「来てくれたお客さんに最高の舞台だと思ってもらえるように全力でこの作品を良くしたいです」古橋さん
「セリフ一つ一つを大切にして来てくれたお客さんに感動してもらえる
15年前のことがしっかりと伝わるような演技をしたい」朗読劇『10年後の君へ』は、2024年以来の上演となります。6月3日の東京公演を皮切りに、宮城では名取市と栗原市の2か所で上演される予定です。古橋ユリナさんは6月14日の名取公演、熊澤リリさんは6月20日の栗原公演でそれぞれ舞台に立ちます。・名取公演 6月14日(日)名取市増田公民館ホール
①午後2時30分~ ②午後5時30分~ ・栗原公演 6月20日(土)栗原市文化会館
①午後1時~ ②午後5時~自分が語っていいのか?葛藤を乗り越え、震災の記憶を次の世代へつなごうとする岩田さんの、未来への祈りを込めた舞台の幕が再び上がります。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2671320
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